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「黙って食え」という時代の終わり

「黙って食え」という時代の終わり_a0003694_18474999.jpg「ハンナン事件」も所詮は農水省が蒔いた種だということは、わかる人には分かっていたと思う。分かり易く言えば、いままで大目に見られていたことが、いまや犯罪になる場合もあるということだ。



容疑者に同情する気はないが、牛肉偽装の露呈にこんなハズではと困惑しているだろう。これまでの農政は、生産者保護一辺倒で消費者を軽視していた。「黙って食え」という時代はそれで正しかった。しかし、供給側重視の姿勢から政策転換を図ろうとする動きは活発になっている。この事件はその歪で起こった出来事であろう。

食に限らず、行政の軸足は確実に消費者側に移行しているし、そうせざるを得ないのだ。今まで表に出なかった「偽装表示」や「リコール隠し」などがこれだけクローズアップされるのも、消費者重視なればこそ。昔から起こっていたことが黙認されてきたと考えるのが妥当である。

約36年ぶりに議員立法で提出された「消費者基本法」も、従来の消費者保護から自立を支援する法へと転換するものである。政府もようやくその時期と判断したのだろう。あとは、消費者自身が自立意識をもたなければならないのだが「黙って食いたい」という人がまだ多いように見うけられる。この意味すらも分からない人だ。
by clairvoyant1000 | 2004-08-28 13:55 | 4)牛肉とbeef


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