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#24:ロゴナンバー事例

nike-long.jpgタイムズ・スクエアには、現在400以上のサイン・ボードがあると言われているが、今日のような巨大デジタル広告全盛の先駆けとなったのは、ビル全面をLEDの映像装置にして登場した円柱形のナスダック・ビルと、異なった3つのサイズのLED画面で構成されているロイター・ビルだろう。そのロイター・ビルのOOH広告事例をご紹介。

ナイキでは、3つの画面のうち、トップにある縦長の画面にはブランド名をデザインしたURLを、ミドル部分にはアクセス方法の説明、そして通行人の目線に近いボトムの画面には商品イメージを表現している。(スニーカーのデザインは画面上で絶えず変化しウェッブ・サイトと連動している)
 
通行人は、まず目新しいナイキの巨大スニーカーに気づき、それが自分でも簡単にデザインできることを知る。興味を持った人は、さらに見上げてアクセス方法であるロゴナンバーの電話番号やURLを知るという具合だ。

nike-up.jpgトールフリー(フリー・ダイヤル)のロゴナンバーもウェッブ・サイトのURLも共通の「NIKE ID」なので、一目で覚えられ忘れることはないはずだ。
 
注文する場合には、まず携帯電話から「1888-8NIKE ID」をプッシュし、自動音声に従って進めば色や形をカスタマイズしながらオーダーできる。もちろんウェッブ・サイトからでもOK。(サービスは既に完了している)
 
このOOH広告は、ニューヨークのナイキ・ファンに向けられたNIKE IDのキャンペーン告知だが、5年前に「エア・プレスト」という自分でカスタマイズできるスニーカーを最初に売り出した際に、広告費を殆どかけずに、「ワード・オブ・マウス」くちコミ)で成功を収めたことで、今回の大掛かりなOOH広告に発展させたものだ。

IMG_1949.jpg例えば、マンハッタンのナイキ・タウンでは200足をアートのようにディスプレーしたり、ウェブ・サイトではサイケデリックなプレストの絵を音楽と組合せ、ミュージック・ビデオとして友人に送信できるという当時としてはユニークな手法で、バイラル・マーケティングを展開していた。
  
ナイキは常に新鮮なコミュニケーションを提供してくれるが、これに習って携帯電話からアクセスを促すキャンペーンは今後も増えることだろう。そして、消費者から電話をかけて貰うためには、ロゴナンバーのメソッドが必要となるはずだ。語呂合わせでは無理なのだから。
by clairvoyant1000 | 2006-03-29 13:44 | 6)ロゴナンバー


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