「物語をものがたる」
河合隼雄 著
「物語を基礎とする医療」
(Narrrative Based Medicine)
について。
これは、
医療があまりにも
近代医学の力に影響され、
人体の患部に注目しすぎて
人間の存在ということを
忘れがちだという
反省から
生じてきたものである。
「あなたは癌で、手遅れのため
医学的には治療の方法はありません。
余命は1ヶ月です」
というのは
「事実」かもしれない。
しかし、
医療として「処置なし」と
言えるのかどうか?
そのとき、
その患者が
どのような「物語」を生きているのか、
生きようとするのかを、
全く不問にして医療と言えるのだろうか?
このような反省から、
患者の「病気」、
身体の状態という「事実」のみではなく、
患者の「物語」を
考慮のなかに入れようとするのである。
そして、
「物語」を重視することによって、
「事実」と思っていたことさえ
変わる可能性さえあるのだ。
小さな子どもが
LEGO を組み合わせて
船や
自動車や
恐竜や
飛行機に
見立てて遊ぶ。
それは、
小さな物語の中で
夢中になっている姿だ。
by clairvoyant1000
| 2007-08-02 14:20
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千里の眼
by clairvoyant1000
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