見方を変える

我々は、自分の意見や考えはつねに正しいと考えがちである。しかし、心理学の研究によって人のモノの見方にはいろいろなクセがあり、単純な図形でさえも正確に見ているわけではないことが明らかにされている。それを端的に示すのが「錯視」である。

なぜ錯視が生じるか?
(1)奥行きの知覚
紙に描かれた立方体の絵を、平面に描かれているにもかかわらず立体的に見ることができる。これは、我々の眼が奥行きを知覚するようにできており、本来、絵自体にはない「奥行き」を付け加えて見ているためである。

(2)対比の効果
たとえば、同じ月でも、地上付近に見える月は天空高くに見える月に比べて大きく見える。これは、地上付近の月は水平線の向こうにあるために、より遠くにあると感じられると同時に、地上の建物の大きさと比較されるからである。
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2つの見え方のできる図形を「多義図形」と呼ぶが、私はルビンの壺を応用してこの概念図を作成した。パラダイムシフトしたメディア環境においてのコミュニケーションには、あらたな概念(ロゴナンバー)が必要であるということを訴求するために。

newmethod2.jpgつまり、「消費者による選択肢の必要性」だが、私には、従来のビジネスメソッドに慣れ親しんだマスメディアに携っている人々(大企業クライアント含む)は、送り手側の視点でしか見ていないように思う。

大切なのは、「壺」(現実)、「二人の横顔」(消費者)のどちらか一方だけを見るのではなく、その「空間」をも見える視点により、いつでも消費者とコミュニケーションできる「フェアな環境を提供」することなのではないだろうか?

ロゴナンバーに絡めていえば、「マルチタップ」だけではなシングル・タップという先人の知恵を認識し、有効性を理解して欲しいのだ。

消費者が連絡したいときに想起できるロゴナンバーのフリーダイヤルがあればどれだけ便利な社会になるかを想像して欲しい。それが米国で17年間経験した広告屋の切実な願いである。
資料:presentation
関連:What's your point of view?

よく、『○○に真摯に耳を傾ける』というフレーズを聞くが、政権与党が不信任を突きつけられたり、大企業が不祥事を起こす前にやるべきことなのではないかと思う。

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by clairvoyant1000 | 2007-08-05 10:38 | 6)ロゴナンバー


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