私が見たときには既に100万アクセスを超えていた。
パリス・ヒルトン関連のニュースの読み上げを拒否したミカ・ブレジンスキーの
映像はなかなか面白く、彼女がチャーミングに見えた。
このように、ニュース・キャスターが比較的自由にコメントできるのはケーブルTV局(MSNBC)ならではだろう。なにしろ、100チャンネル以上のプログラムがある米国では、ニュース番組の選択肢も数多く、報道に型通りのコメントを添えているような番組に存在価値はない。(例えばFOX-TVは保守色を強めて成功している)
しかし、「ブレジンスキー」という聞き覚えのある名前を調べてみると、彼女の父がカーター大統領時代に補佐官を努めた大物ということが分かった。ということは、彼女自身、単なる添え物キャスターではないからこそプロデューサーに遠慮なくモノが言えたのかもしれない。
たしか、ジャネット・ジャクソンのポロリ事件(スーパー・ボウル)以来、生中継での「Fワード」や「相応しくない映像」をディレクターがサブでチェックし、5秒ディレイで放送できる体制が整っているはずだ。
今回、それほど大きなハプニングではないし、ましてヤラセではないと思う。ニュースの中で彼女が言っているように、プロデューサーは事前に彼女の行為を予想できたはずだが、それが容認されたのは、彼女の存在がメイン・キャスターよりも大きいことを物語っている。「メイン」のジョーも、その場を上手に取り繕い、彼女の突飛な行動に対してジョークで受け流したのは彼の面目躍如といったところか。
このように、気になった最新の映像を気軽に見ることができるとは、便利な世の中になったものだとつくづく思うと同時に、サブスクライバーによる閲覧方法が多岐に渡ることで、報道の表現方法も変わっていくのでは?と予感させる出来事だった。