人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ユニクロ・イン・ジャージー

ユニクロがニュージャージーにこの秋オープンした。米国人にとっては「ニホンのGAP」とあまりにも大雑把に説明されているが、明らかに違うと思う。米国の友人は、クスんだ色調でなぜだかいつも「秋」を感じさせるJ.Crewとは違って、毎日着るアイテムがビビッドなカラーで豊富に用意されているから「初期のGAPに近い」との印象らしい。



ユニクロ・イン・ジャージー_a0003694_22301468.jpgでもユニクロはなぜジャージーのモールにオープンしたのだろう。フィフス・アベニューにドッカンと店を構えたスウェーデンのH&Mとはなんとも対象的だ。ケイト・モスのコカイン事件では、広告起用の際の契約に違反したなどと騒ぎ立てて話題になったところだが、今度はデザイナーにステラ・マッカートニーを迎え、11月限定のキャンペーンを展開する。何かと話題につきないH&Mだ。

さてユニクロ。ニュージャージーのモールに3店オープンしたのは、『モールは毎日着る服を買いに来る場所だから』という理由。カジュアル服に革命を起こすという哲学はここでも一貫している。ブランドに着られるのではなく、個性を活かして「ユニーク」になれるカジュアル服の提供をミッションにしている。着る人よりも服が主張をしていたら、誰もその人の言うことなんて聞きやしない、というのが創業者の哲学だ。

現在のところ、ニュージャージーで動向を伺っているが、ハドソン川を越えてマンハッタンにフラッグ・ショップを構えるのは時間の問題だとされている。友人によるとユニクロはきっとリアル・シンプル層にアピールできるのだという。ちなみに、このライフスタイル・マガジン「リアル・シンプル」は先ごろ日本語版が創刊された。オーガニックのベイビー・フードを買って、ナチュラル・メークにつとめ、SUVに乗って買い物に出かけるような、20代後半~30代の女性にユニクロは多いに受けるはずだろうというのだ。有名/無名デザイナーを起用した今夏のTシャツ・キャンペーン「T05」は海外でも評判のようだったし、現在売り出し中の79ドルのカシミア・セーターもなかなかの売れ行きらしい。

日本に帰国中、カジュアル服が足りなくなると、ある意味お助け寺なのがユニクロ。プレーンのシャツやらパンツやら、あそこにいけば手頃な値段の良品が必ずある。パンツの裾挙げが10分で仕上がった時は、こんなこと日本でなければあり得ない、とタマゲたものだ。このクオリティー・サービスを、ぜひ米国にも普及してもらいたい。

UNIQLO USA
877-4UNIQLO(877-4864756):toll free
by clairvoyant1000 | 2005-11-08 20:41 | 0)その他


<< Sax and the City LOGO NUMBER >>