米国の十代の子供達が学校から帰ってくると、着替えもそこそこにPCの前で友達とおしゃべりの続きをはじめる。彼らはYahooやAOLなどが提供するインスタント・メッセージを使い、まるで電話で話すようにキーボードを使い、10人前後の相手と言葉のやりとりをしている。
生まれた時からインターネットがあった「クリック世代」にとっては自然な行動だが、会話と文章の作成が同時にできるサイバー・キッズが作り出す言葉は、これまでとはまったく趣が違う。
wut r u doing 2nite:(what are you doing tonight?)「今夜何する?」
n2m:(not too much)「特にないよ」
子供たちは「しゃべり言葉のスラング」ではなく、「書き言葉のスラング」を作り出している。例えばfor youを「4U」と書き、atを「@」とするように文字数を短く省略する傾向にある。会話よりもインスタント・メッセージの方が自然に意志が交わせるという長所もあるようだが、学校の宿題にまでネット用語を使う子供もおり、弊害も心配されている。
彼らは大勢とチャットをしながら音楽をダウンロードし、ネット検索もするといった具合に、
複数のことを同時にやる癖がついて、1つのことに集中できなくなるのではないかと心配する向きもあるが、このような子供は宿題もそつ無くこなすため、親は頭ごなしには叱れないのだ。うちの子のことだ。